Route 66

犬屋

夜行性

  ある漫画やら女優やらブログの影響でヒョウモントカゲモドキを飼い始めた。可愛い、癒しに他ならない。何がいいかと問われれば、あまり世話をしないでも自分から勝手にやって行くという所がとてもプラトニックだなと思う。僕の人間関係の理想形でもある。今日友達と遊んでいる最中に脱皮をしたみたいで、更には脱皮した皮を食べることもあるらしい。兎にも角にもすごく微笑ましい。

  外出時、気温湿度が低かったりする時、命の重みを身にしみて感じる。僕は日常的に作品や言葉に命を吹き込むとかクサい事を言ってのけるが、責任感がポッカリ抜けていたなと実感する。感情や物質、生物にももっと真剣に接せられる様になるいい機会かな、こんな考えももっとも軽いか、と考えを改める。

  楽曲や絵の制作をしながら人間性とはなんぞやとひたすら考える日々を送っている、どうすれば自分自身を見いだせるのか、ひたすら暗室の中で考える。どこがどこかも解らない、不安定。ここはコイツが居座るシェルターみたいだ、言葉とか表現とか雰囲気やら、日々ゲージの中、皮を自分で剥いて、それを食べて、消化する。それだけひたすら繰り返す。コイツも俺も一緒。夜中、ただ考える。