Route 66

犬屋

線香花火

  夏がもうすぐで終わる。今夏やって来たことを振り返ると曲作ってたなあとしか思えないくらいにひたすら作曲していた。僕の部屋の壁紙は青と黒のストライプという気分を害する為だけに作られた模様なんだけど、段々檻に見えてくる、まるでペットショップの犬気分だった。というか、滅多に外出なんてしてない訳で、起床、食事、作曲、就寝という確実なループであった訳で、作曲の意味合いなど俺にとっては餌にほかならない訳で、ペットショップの犬状態ってのが正しい所だろうか。掘り下げていくと僕の絵やら音楽なんてもんは所詮評価されたい、才能を買われたいが為のアピールであって、ますますこの表現は合ってるなと思う。生命線ギリギリで首輪の鈴みたいな主張をガラガラ鳴らして生活してる、この生活も忘れないように気をつけようと強く思う。

  そういえばクーラーを付けたり消したりすると電気代が跳ね上がるっていうのをどっかで聞いたけど本当かなあ。めんどくさい機械だ、でも人間も心を切り替えていくと嫌なものが増えるめんどくさい動物だ。俺は犬だから例外、ワンワンッなんて言ってられんし言わしてくれない、いや手厳しい、参った。

  誰もができる限りこのまま変わらないでいたいのだと思う、俺もそう思うし。でもって人間の季節なんてすぐ移り変わる。皆必死だ。いつまでも春でいられないしいつか懐かしくなる。飽きが来る事も不愉快事さえも全部言葉と音で表現したい。季節を超えて残る作品を作りたい。