深夜2時に外に出ては、煌る自販機に甘水を買いに行くと言うのが小さい頃からの習慣になっていた。すこし田舎だったと言うのもあるけれど、僕は親とあまり接点がなかったので制限も教養もなかった。それは埃まみれの毎日での楽しみであり、目にする街灯やペト…
熱病に冒されて、救急車に運ばれ点滴を打った。搬送途中の治療室の中、走馬灯のようなものが駆けめぐり「死ぬってこういうことなんだ」と少し解った。僕は扁桃腺を切除していて、こんな風にやられるのは久々で辛かったけどそれはそれで面白かった。氷枕が欲…
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