Route 66

犬屋

相対生

 「愛とはなんぞや」みたいな。漠然とした疑問は物心ついた時から離れない。最近になると友人やら他人やらが彼女彼氏を作り出すし、自分の方でも事案が発生しているで尚一層その事を考える時間が多くなるので疲れる。今、結論だけ出すなら愛とは「即時的な呪いみたいなもの」というのに辿り着いてる。

 この前最寄りの駅で彼女の首根っこを掴みながら談笑している外国人カップルがいて、「他所でやれや!」ってキレながらもいやそもそもこんな人間に内も外もクソも無いのであって、とガチャガチャ考えて3番線で中指を立てた。こういう風なふたりだけの空間って言うのは良くも悪くも閉鎖的で迷惑だ。僕はこのふたりだけの閉鎖的な空間という物が愛の本質だと考える。愛の反対語は無関心で、人間同士が関わり会話したが最後、愛が生まれ落ち死ぬまで付きまとってくる、たとえそれらを忘れたとしても、実体験が思考や体に染み込まされいずれ自分の一部となる。つまるところ呪いの様な物であり、一生溶けることはなく、死ぬまでついてくる。というかそれが原因で死んでしまうようなものだ。僕はそれらが恐ろしくてたまらない。

 僕は人間に怯えながら、感化されながら、こういう思考を張り巡らせながら、個々の考えは常に違うと言うことを肝に銘じている。価値観とか思考の違いを照らし合わせながら生活を営む、人生の基礎だと思う。明日もがんばろう。